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ベグレリの動画撮影について

ベグレリは、2大大会がいずれもオンライン開催の動画コンテスト形式をとっている。また、現在対面形式の大会やオフ会などはほとんどなく、ベグレリの技術交流は動画を介して行うことになる。こうしたことを踏まえると、ベグレリの技術を発信したり、コミュニティーで交流する際には、動画撮影を適切に行うことが重要になる。

しかしながら、ベグレリの動画撮影は非常に難しい。他のスキルトイと比べ、対象物が小さいため、手に近づいて撮影しなければならないが、手が大きく動くこともあるためフレームアウトしやすい。また、ベグレリは一方のビーズを支点としてもう一方のビーズがかなり速いスピードで回るため、動いているビーズの軌道を確実に捉える必要がある。加えて、ベグレリは紐がどの指に接しているかが重要になる1ため、細い紐の動きも動画に収める必要がある。

このように、ベグレリの動画撮影技術は重要でありかつ難しいものであるが、これまでベグレリの動画撮影技術に焦点を当てた解説はなかったように思う。そのため本ページではベグレリの動画撮影について、執筆者の経験を元にポイントをまとめる。

動画撮影時に設定で変更できる3つのパラメータがある。

  • シャッタースピード
  • 絞り(F値)
  • iso感度

これらは、カメラのマニュアル撮影モードで変更することができるものである。ベグレリの動画撮影においては、これらの数値を適切に設定すると、見やすい動画が撮影できる。

(シャッタースピードの基本について、詳しくはネット上の解説ページを参照。以下はその知識を踏まえ、動画について解説したものである)

シャッタースピードとは、シャッターが開いてから閉じるまでの時間のことである。この時間の間にセンサーに光が当たり、写真が記録される。そして、その写真をパラパラ漫画のようにつなげることで動画が成り立つ。

シャッタースピードが速いと、画像1コマについて光を記録する時間が短いため、動く物体がブレずに記録され、カクカクした動画になる。ただ、動くビーズや紐がブレずに記録されるため、ビーズや紐の位置や動きが鮮明に映る。

シャッタースピードが遅いと、画像1コマについて光を記録する時間が長いため、動く物体がぶれて記録され、滑らかな動画になる。ただ、動くビーズや紐がブレて記録されるため、ビーズや紐がはっきりと映らない。背景と同化して見えにくくなってしまうこともある。

実際の動画を確認してみる。全く同じ機材(カメラ・レンズ2)で撮影した2つの動画を見比べてほしい。

前者はフルオート設定で撮影したもの(結果的にシャッタースピードがかなり遅い状態で撮影していた)。後者はマニュアル設定でシャッタースピードを速くして撮影したものである。後者の方がよりはっきりと紐やビーズを視認できる。

このように、ビーズや紐まではっきり映る動画を撮影するためには、シャッタースピードをある程度上げることを最優先に撮影をすると良い。

しかし、シャッタースピードを上げると画像が暗くなるため、シャッタースピードは上げれば上げるだけ良いというものではない。後述のシャッタースピード以外のパラメータで明るさを稼ぐ必要がある。

絞り(F値)とは、カメラのレンズがどれだけ光を取り込むことができるかを表すものである。詳しくはネット上の解説ページを参照してほしいが、簡単にまとめると、以下の通りである。

絞り値(F値)が小さい絞り値(F値)が大きい
レンズを通る光が多いレンズを通る光が少ない
画像が明るい画像が暗い
ピントが合っていないところが大きくボケるボケが少ない

前述の通り、ベグレリの撮影ではシャッタースピードを最優先に調整するため、絞り値(F値)は小さめに設定するのが良い。ただし、レンズ交換式の一眼カメラで単焦点レンズ(ズームできないレンズ)を使用している場合、絞り値を最小にするとボケが大きすぎてピントが合いづらいことがある。カメラのプレビュー画面を見ながら、手を前後に多少動かしても手がはっきり見える絞り値を探るとよい。

iso感度は、カメラが光をとらえる能力を表す数値であり、カメラの光に関する感度のことである。詳しくはネット上の解説ページを参照してほしいが、簡単にまとめると以下のようになる。

iso感度が低いiso感度が高い
光に対する反応が小さい光に対する反応が大きい
画像が暗い画像が明るい
ノイズが少ないノイズが多い

前述の通り、ベグレリの撮影ではシャッタースピードを最優先に設定する。その後絞り値をなるべく小さく設定し、iso感度で好みの画面の明るさに設定すると良い。iso感度は上げすぎるとノイズが出て画像がざらついてくるため注意が必要。

  • カメラをマニュアルモードに設定
  • シャッタースピードをできるだけ速く
  • 絞り値をできるだけ小さく
  • iso感度を調整して好みの明るさへ

カメラアングルについては、横(手のひら側)から撮影する方法や、上から撮影する方法が主に用いられる。 撮影方法としては、三脚などにカメラを固定して撮影する方法の他、ベグレリを扱わない方の手で持って撮影する方法や、アクションカメラを頭に固定して撮影する方法などがある。

ベグレリの撮影において、ライティングも重要な要素である。これまでに述べた通り、ベグレリの動画撮影ではシャッタースピードを上げることが重要になる。これは画面が暗くなることを意味するため、ライティングを工夫して画面を明るく保つことが重要である。屋外での撮影では太陽の位置、屋内の撮影では窓の位置や照明の位置に注意して、手が明るく映るように心がけると良い。

  1. ベグレリの紐がどの指に接しているかについては、技の練習をする際に必要になる情報である。またSingleGripOpenという大会は、常に単一のグリップを使用しなければならず、この大会での「グリップ」は紐の通る位置によって定義されるため、「単一のグリップ」であるか否かを審査する際には紐の位置が重要になる。

  2. Nikon D7100 35mm f/1.8 G